日本から海外に車を送る方法について、RORO船輸送とコンテナ輸送の違いや航空輸送の可否、費用や料金の考え方、所要日数の目安、必要書類と通関の流れ、輸出抹消仮登録の手順、関税や税金の基本、フォワーダー選び、保険の考え方まで全て整理します。
この記事では初めての方でも迷わず動けるように、準備から現地の受け取りまでの実務とコツと海外輸送サービスの活用について、わかりやすくまとめています。
前半の章では、日本から海外に車を送る際の基礎知識を説明します。後半の章で、あなたの手間を省く海外輸送サービスの活用方法を紹介します。
とにかく、細かいことは面倒くさいからやりたくない。結論を先に教えて!という方は後半の章へ飛んでください。
日本から海外に車を送る前に知っておきたいこと

出典:ポチロジ公式HP
まずは全体像。輸送方法の選定、書類の整備、通関・船積み、現地受け取りの4ステップに分解して考えると迷いません。ここからは方法比較、費用と日数、書類、規制、車両準備の順でポイントを押さえます。
日本から海外に車を送る輸送方法の比較

出典:ポチロジ公式
主な選択肢はRORO船輸送・コンテナ輸送・航空輸送の3つ。どれがベストかは、あなたが優先したい条件(コスト、納期、車両価値、台数、仕向地の港・空港事情)で変わります。
RORO船はフェリーのように自走で積み込み、1台からでも出しやすいのが魅力。費用は抑えやすい一方、船倉に“むき出し”で置かれるため、コンテナよりも小傷リスクは相対的に高めです。
コンテナは20ft/40ftの箱に固定・封印して運ぶので保護性が高く、高額車や複数台まとめ出荷、家具やバイクとの混載に向きます。ただし単台だと割高になりやすく、バンニング(積み込み)とデバンニング(荷下ろし)の手間も増えます。
航空はダントツに速く、展示会やレース、広告撮影など「時間をお金で買う」案件で威力を発揮。ただし費用は桁違いで、機材の搭載制限や危険物規制(燃料ほぼ空・バッテリー対応)も厳格です。
現実装での目安は、通常はROROかコンテナを比較して決めるのが基本。僕の経験則では、単台・コスト優先=RORO、保護性・混載・価値重視=コンテナで考えるとスムーズです。
最終判断は、仕向地の定期航路の有無、港湾の混雑、シーズン(繁忙期)や為替、保険料率まで含めたトータルコストで見比べるのが失敗しにくいですよ。
- RORO船輸送:自走で積み込み。1台から安価に出しやすい反面、密閉環境ではない
- コンテナ輸送:密閉・封印で保護性が高い。高額車や混載ニーズにマッチ、単台だと割高
- 航空輸送:圧倒的に速いが費用は高額。展示会車両や緊急案件の選択肢
判断の軸:納期・予算・車両価値・台数・仕向地の規制と航路の有無を並べて比較する。迷ったら、同条件でROROとコンテナで同時見積りして実額を見比べるのが近道
日本から海外に車を送る際に必要な書類一覧

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通関で止まらない最大のコツは、書類の精度と整合性です。記載ミス、数値不一致、翻訳抜けは遅延のもと。最低限そろえる書類は次のとおりで、実務ではインボイスとパッキングリストの内容がB/L(船荷証券)や現物のVIN(車台番号)と一致していることが重要です。
輸出抹消関連はスケジュールに有効期限が絡むので、通関日程から逆算して発行時期を合わせましょう。仕向地によっては船積前検査(走行距離、年式、排ガス、放射線、害虫)を要求される国もあり、検査予約の取りにくい時期は早めのブロックが安心。英語版が必要な様式は、最初から英語併記で手配しておくと二度手間を防げます。
B/Lは現地引き取りの「鍵」に当たるので、紛失リスクを避けるフロー(書留、クーリエ、電子B/L可否の確認)を持っておくのがベターです。なお、輸出抹消登録の制度・手順は公的に整理されています(国土交通省「輸出抹消登録手続」)。
| 書類 | 要点 |
|---|---|
| インボイス(商業送り状) | 車種・車台番号・年式・価格・取引条件・支払い条件を正確に記載。現物・B/Lと矛盾しないこと |
| パッキングリスト(梱包明細) | 寸法・重量・付属品・搭載物の記載。VINとの整合、危険物該当なしの明記が安心 |
| 船荷証券(B/L) | 現地引き取りの権利書類。原本扱い・電子対応の可否、受け渡し方法を事前合意 |
| 輸出抹消仮登録証明書 | 国内使用終了の証明。既に一時抹消済みなら輸出予定届出証明書。発行からの有効期限に注意 |
| 船積前検査証明 | 年式・排ガス・走行距離など仕向地規制に応じて要求。予約と検査リードタイムを確保 |
書類は第三者チェック推奨。品名や車台番号のタイポ一つでも差し戻し対象です。電子データ・原本・翻訳(必要国)をセットで管理しましょう
日本から海外に車を送る輸送費用と所要日数の目安
費用・日数は仕向地・船会社スケジュール・シーズナリティ・為替で動きます。特に繁忙期(年末年始・夏期)や港湾混雑、為替の急変は影響が大きいイメージですね。
感覚値として、アジアやオセアニアは早め、欧州やアフリカはやや長め、北米は航路・港による差が出やすい、という傾向があります。
費用は「海上運賃+港湾費用+書類費用+通関関連+国内回送・ドレージ+保険」で構成され、同じ“国”でも港が違うと諸費用が変わるのが落とし穴。ROROは単台のコスト効率が良く、コンテナは複数台や混載、保護性で優位。
航空は日程は短いけれど、費用は海上の数倍以上になるケースがほとんどです。見積比較の際は、インコタームズ(CIF/DAP/DDP等)の前提、現地費用が含まれているか、フリータイム(日数)と超過保管料の単価、保険の条件(免責・評価額)まで並べてチェック。
数値はあくまで一般的な目安で、最終は公式見積りを前提に判断してください。
- 日数感:多くの航路で数週間〜1か月超(航路と時期で前後)
- 費用感:方法(RORO/コンテナ/航空)とサイズ・重量・港湾費用の組み合わせで決定
- 比較のコツ:同条件で複数見積り、インコタームズと現地費用の含みを必ず確認
正確な料金やスケジュールは公式の見積りをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。港・時期・為替でブレます。
日本から海外に車を送る際の輸入国規制と税金対策

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仕向地の通関・登録は、関税・付加価値税(消費税)に加えて、通関手数料、港湾使用料、検査費用などが発生します。規制面では、年式制限・排ガス基準・衝突安全・右ハンドル可否、さらにはライト光軸や速度計表記(マイル/キロ)まで指定される国もあります。
ここを読み違えると現地登録ができず、保管料だけが積み上がる悪手に繋がりがち。対策はシンプルで、事前の一次情報確認+現地通関業者との連携です。例えば、米国は25年ルールで古い年式のJDMがOKでも、州ごとに排ガスや保安基準に差があります。
欧州は関税+VATが標準的にかかり、国により付帯費用が増減します。東南アジアや中東・アフリカは年式・排ガス・右左ハンドル要件の厳格化が進行中。
あなたがやるべきは、規制・税率・必要書類の最新版を仕向地ごとにリスト化し、通関業者とすり合わせておくこと。英語・現地語の翻訳書類を要する国もあるので、翻訳の手配ルートも先に決めておくとバタつきません。最後にもう一度、税率はよく変わります。渡航直前にも再チェックを。
- 規制:年式制限、排ガス・安全基準、右ハンドル可否、放射線・害虫検査など
- 税金:関税率・VATは国により大きく変動。税制変更のニュースにも注意
- 対策:事前確認・現地通関業者との連携・必要に応じた翻訳書類の準備
「国」だけでなく到着港や州・自治体で要求が違うことがあります。登録先まで含めて要件確認を
日本から海外に車を送る際の車両状態とクリーニング準備

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検疫が厳しい国向けは、下回り・サスペンション周り・ホイールハウスに付着した土や植物片の除去がマスト。車内も落ち葉や種子まで徹底的に掃除します。
僕は搬入前に「外装・下回り・内装・トランク」の4点セットで写真記録を残すのをルール化。万一のトラブル時に保険請求のエビデンスになります。積載物は原則NGで、スペアタイヤと工具以外の私物は入れないのが通関の鉄則。
燃料は方法次第で指示が変わるため、ROROは最低限、コンテナ・航空は抜き取りや端子外しなどの条件が出ることがあります。スペアキーの準備も忘れずに。キーの受け渡しや保管ポーチ、誰がいつ保管するかをフローに落としておくと安心です。
最後に、タイヤ空気圧・バッテリー状態・冷却水やオイル滲みなどの簡易点検は出発前に実施。輸送中の問題は多くが事前整備不足から生まれます。
準備さえ丁寧にやれば、現地引き渡しは驚くほどスムーズに進みますよ。
- 洗浄:下回り・室内・トランクを念入りに。写真で状態記録を残す
- 積載物:スペアタイヤと工具以外の私物は入れない
- 鍵・書類:スペアキーの準備、B/L受領後の原本管理フローを決める
ここまでで、正直面倒くさそう……と感じたそこのあなたは、車の海外輸送サービスを検討したほうがよいかもしれません。
日本から海外に車を送るならポチロジに任せる理由



出典:ポチロジ公式HP
「やることが多すぎて不安…」ここが最大のハードルですよね。
ポチロジは、この不安の正体=段取り・書類・通関・船積み・現地受け取りのすべてを、あなたの代わりに噛み砕いて運んでくれます。しかも、最初のヒアリングで条件(納期・予算・車両価値・仕向地)を整理し、ROROとコンテナの比較見積りまで一気通貫。
自分で各社に当たって、条件を揃えて見積りを取り直す…そんな面倒はゼロにできます。ここからの各章では、前半で解説した「自力だと詰まりやすいポイント」を軸に、ポチロジに頼むとどんな手間とリスクが消えるのかを、素人目線で分かりやすく深掘りします。
ポチロジとは?FedExなど他社との違い
ポチロジは、中古車・個人車両の海外輸出を得意とする日本企業です。FedExやDHLのような「小口国際宅配業者」とは異なり、車両や重量物を対象にした専門フォワーディング+通関代行+船積み支援+現地引取調整までをワンストップで行います。
FedExなどの一般輸送会社は基本的に「書類や荷物の配送」を主業務としており、車や大型貨物は対象外です。また、海外引取時の通関・検査・税金対応は原則、受取人側の自己責任になります。
一方ポチロジは、「車を輸出したいけど、何から始めればいいか分からない」という個人・事業者のために、以下のような特徴を持ちます。
- 車両輸出専門チーム:中古車・クラシック・商用車・EVなど車種別のノウハウが豊富。
- 一括サポート:見積り、書類、通関、検査、船積み、現地連携を1窓口で完結。
- トラブルゼロ設計:VIN一致・書類整合・検査日程・現地費用まで事前チェック体制。
- 明朗会計:現地費用・港湾諸経費・保険料まで含めた総額提示。
つまり、FedExが「荷物を早く送る会社」だとすれば、ポチロジは“車を安全に届けるための段取りを全部やってくれる会社”です。
あなたがやるのは条件の共有と搬入だけ。通関・保険・船積み・現地とのやりとりは、全てポチロジが巻き取ります。
日本から海外に車を送るときフォワーダー選びのポイント
フォワーダー選びで迷うのは当然です。比較軸が分からないと、安い見積りに飛びついて「現地費用が別だった」「B/Lの原本が来なくて引取遅延」みたいな定番トラブルに直結します。
ポチロジは、この比較軸を最初に可視化します。
具体的には、対応範囲・実績・見積り透明性・連絡体制の4点を、あなたの条件に沿って並べ替え、同条件でROROとコンテナの2案を提示。
費用の内訳(海上運賃、港湾費用、書類費、通関関連、現地費用の有無、保険、フリータイム)まで粒度を揃えてくれるので、「どっちが安いか」ではなく「どちらが総合的に得か」で判断できます。
ポチロジに任せると減る手間:複数社への同条件見積り依頼/インコタームズの条件すり合わせ/現地費用の漏れ潰し/B/Lの受け渡し方式確認/進行管理のリマインド
フォワーダー選びのポイント:ここが揃えば安心です
- 対応範囲:書類作成・通関・船積み・現地手配まで一気通貫か
- 実績:仕向地や車種(高額車・クラシック・商用)のケースが豊富か
- 透明性:見積りに現地費用・フリータイム・超過保管料まで明記か
- 体制:担当者のレスポンス・緊急時連絡線・代替便の提案力があるか
自力だとここを一つずつ潰す必要がありますが、ポチロジはこの条件を満たしているので初回打合せで要件→比較案→決定まで最短導線を引いてくれます。迷わないのが一番の時短ですよ
- 対応範囲
- 実績
- 透明性
- 体制
- 担当スタッフのレスポンスが速く、問い合わせに対して柔軟かつ誠実な対応が評価されています。
- 緊急時連絡体制や代替便提案もあり、トラブル発生時のサポート力もあります。
- 利用者からは問い合わせ対応の速さと柔軟性、トラブル時の誠実な対応に高評価が多いです。
まずは、無料の見積りをしてみましょう。

出典:ポチロジ無料見積りイメージ画面
日本から海外に車を送る際のポチロジ事例紹介
次に、ケース別に「何が楽になるのか」をイメージしてみましょう。
たとえば単台のRORO案件。あなた側の準備は、搬入と基本書類の確認が中心で、面倒なスケジュール調整やヤード手配、通関申告はポチロジの管轄。
結果、費用は最小限・段取りは最短で着地しやすいです。高額車・限定モデルなら20ftコンテナ1台積み+固定強化+高めの保険設定を前提に、バンニング品質のチェックリスト化と写真記録まで設計。
万一のトラブルにも証跡の強い状態で向き合えます。家具やバイクとの混載では、スペース配分と固定方法の設計がキモ。
自力だとルールの海に溺れますが、ポチロジは混載経験を活かし、ダメな積み方を事前に排除してくれます。
検疫が厳しい国向けは下回り清掃と再検査リードタイムの設計が命。リカバリーを織り込んだスケジューリングで、想定外の滞留と保管料膨張を避けます。
| ケース | 自力の詰まりどころ | ポチロジで消える手間・リスク |
|---|---|---|
| 単台RORO | 航路選定/ヤード手配/通関申告 | 便・ヤード・申告の一括手配、進捗連絡、引取指南で遅延リスク低減 |
| 高額車コンテナ | 固定方法/保険設定/証跡管理 | 固定仕様の標準化、保険条件の最適化、写真・記録のテンプレ提供 |
| 家具+バイク混載 | 積付ルール/重量配分 | 実績ベースの積付設計でNG回避、デバン時の破損・遅延を抑制 |
| 検疫厳格国 | 清掃品質/再検査待ち | 下回り清掃要件の事前指示、再検査リードを含む工程設計で滞留防止 |
費用・日数はあくまで一般的な目安です。正確な条件は見積りで確認し、最終的な判断は専門家にご相談ください。
日本から海外に車を送る際の流れをポチロジが代行する内容
工程を「あなたがやること」と「ポチロジがやること」で切り分けると一気に分かりやすくなります。あなたは情報提供と意思決定、車の搬入が中心。面倒で専門性の高いところは、全部ポチロジの守備範囲です。
あなたがやること(最小限)
- 条件共有:仕向地・納期・予算・車両情報(VIN、年式、仕様)
- 意思決定:ROROかコンテナか、見積り比較のうえ選択
- 搬入:指定ヤードへ車両を持ち込み(日時は案内どおり)
ポチロジがやること(丸投げOK)
- 見積り・工程設計:同条件でRORO/コンテナ案、現地費用含みの可視化、フリータイム提示
- 書類整備:インボイス、パッキング、輸出抹消関連、船積前検査(必要国)まで整合チェック
- 通関・船積み:申告~現物照合~許可取得、スケジュール調整、B/L発行と原本受け渡し
- 現地連携:引取方法(港受け・ドアツードア)、保管無料期間と超過料の説明、必要に応じ現地搬送手配
ここが効く:期日と担当を明記したチェックリストで「いつ・誰が・何を」を明確化。抜け漏れや認識違いが激減します
日本から海外に車を送る際のトラブル回避と保険加入の重要性
トラブルの多くは、私物の積み込み・書類の齟齬・B/L管理ミス・清掃不足から発生します。ポチロジは、搬入前チェックリスト(私物ゼロ、VINと書類一致、写真記録、下回り清掃)をテンプレで提示。
通関では記載インシデントの差替え対応まで含めて伴走します。B/Lは現地引取の鍵なので、原本か電子か、受け渡し方法を事前に決め、紛失リスクを最小化。
保険は海上保険(マリン保険)が基本で、評価額・免責・共同海損・盗難・部分破損の扱いを事前に読み合わせます。共同海損は「ほかの貨物の救助費用を按分負担」する可能性がある概念で、知らないと驚きますが、ここも説明と設定で不安は解けます。
制度面の根拠や輸出の大枠は一次情報で確認できます(出典:財務省 税関「輸出申告手続」)。
受け取り時の即時チェック:ヤードで外観・下回り・内装の写真をその場で撮る/気づきは即申出。時間が経つと因果関係が弱くなります
- 費用・税率・規制は変動します。正確な情報は公式サイトをご確認ください
- 不明点は専門家に早めに相談し、判断をサポートしてもらいましょう
日本から海外に車を送るにあたってまとめ:安心して任せるためのポイント
要点はシンプルです。
①方法選定は比較見積りで(単台・コスト重視はRORO、保護性・混載・高額車はコンテナ)。
②書類と清掃はテンプレで精度を上げる(インボイス・パッキング・輸出抹消・必要検査、VIN一致、下回り清掃、写真記録)。
③詰まる前にポチロジへ(工程設計・書類整合・通関~船積み~B/L~現地引取まで丸投げでOK)。
あなたがやるのは条件の共有と意思決定、搬入だけ。「迷わない・止まらない・想定外が起きにくい」設計で、初めてでも安心して進められます。
費用や日数はあくまで一般的な目安なので、まずは見積りで現在地を把握。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
最終的な判断は専門家にご相談ください。あなたの大切なクルマ、段取り良く、安全に届けましょう。

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